【2025年最新】Pinterest集客術完全ガイド

なぜ今、日本企業がPinterestに注目すべきなのか？私が実感した変化

「Pinterestって日本では普及していないでしょ？」そんな声をクライアントからよく聞きます。確かに数年前までは私も同じ印象を持っていました。しかし、2024年からPinterest活用を本格的に支援する中で、その認識が180度変わったのです。

あるインテリア雑貨を扱うECサイトでは、Pinterest運用を開始してわずか4ヶ月で、サイトへの流入が前年同期比で3.5倍に増加しました。特に驚いたのは、Pinterestからの流入ユーザーのコンバージョン率が他のSNSの2倍以上だったことです。

この時に痛感したのは、「Pinterestは単なるSNSではない。未来の購買行動を刺激する、新しいタイプのマーケティングプラットフォーム」だということでした。

Pinterestとは？ビジュアル探索型プラットフォームの真価

他のSNSとの決定的な違い

Pinterestは「ビジュアル探索ツール」として、過去の出来事を共有するInstagramと異なり、Pinterestは「今後の計画を立てる」といった、「これからの未来」に役立つアイデアを見つけることに特化しています。

私がクライアントに必ず説明する違いは以下の通りです：

急成長する日本市場の現状

Pinterestのユーザー数は世界で4億6,300万人、日本国内では870万人で、前年に比べて1.6倍増加しました。また、検索数は2.5倍増加していて、今後の成長が期待されています。

注目すべきユーザー特性：

• 世界のユーザーの42%がZ世代
• 日本では女性70%、男性30%の構成
• 世帯収入850万円超のユーザーが他媒体の1.2倍
• 96%がブランドを指名しない「非指名検索」を実行

2025年Pinterest Predictsトレンドを集客に活かす

80%の的中率を誇るトレンド予測の活用

Pinterest Predictsは、過去5年間で80%の正確性が証明されています。2025年のトレンドの65%はZ世代によって牽引されますが、すべての世代の趣向が反映されます。

私がクライアント企業で実際に活用している2025年のキートレンド：

デジタルデトックスの夏

• 検索数：デジタルデトックスのアイデアが72%、ビジョンボードが273%増加
• ビジネス活用例：自然素材商品、アウトドア関連、ウェルネス商品
• コンテンツ戦略：自然とのつながりを重視した商品紹介

ディルグリーン（Dill Green）の台頭

• 2025年夏のトレンドカラーとして注目
• 活用業界：ファッション、インテリア、美容
• マーケティング戦略：アースカラーを取り入れたビジュアルコンテンツ

チェリーレッド・ムード

• Z世代とミレニアル世代を中心に「チェリー色 車」「チェリーマティーニ」が検索急増
• 商品展開：チェリーカラーを活用したプロダクト紹介

Pinterest集客の圧倒的メリット

1. 長期的な資産型コンテンツ

Pinterestは「検索型SNS」のため、投稿してからも長期間にわたり閲覧され続けます。投稿（ピン）はGoogle画像検索などにも表示されやすく、半年後・1年後でも流入が期待できるのが特徴です。

私が担当したアパレルブランドでは、1年前に投稿したピンが今でも月間1000回以上クリックされ続けています。これは他のSNSでは決して起こらない現象です。

2. 直接的なWebサイト誘導

Pinterestでは、画像（ピン）に直接リンクを設定できるため、自社のECサイトやブログ、YouTubeなどにスムーズに誘導できます。InstagramのようにプロフィールリンクやDMに誘導する必要がなく、ユーザーが興味を持った瞬間にアクセスしてもらえる導線が魅力です。

3. 購買意欲の高いユーザーへのリーチ

実際に、ユーザーの77％がPinterestで新しいブランドや商品を発見しています。毎週Pinterestを利用するユーザーの84%が、まだ購入を決めていない商品やサービスについて検討するためにPinterestを使っているというデータもあります。

4. 炎上リスクの圧倒的な低さ

Pinterestには、Twitterなどとは違ってユーザー同士の積極的な交流はありません。ですので、ユーザー同士のコミュニケーションにおける齟齬から生じる炎上が発生する可能性が低いのです。

成功するPinterestビジネスアカウント構築術

ビジネスアカウント設定の最適化

ビジネス活用するにはまず、ビジネスアカウントの設定をオススメします。ビジネスアカウントは無料で利用でき、短時間で設定できます。

私が必ず設定する項目：

• プロフィール画像：ブランドロゴを明確に表示
• カバー画像：ブランドの世界観を表現
• ビジネス情報：詳細な事業内容と連絡先
• ウェブサイト認証：Pinterest アナリティクスの活用

ボード戦略の設計

企業アカウントを開設して、運用すると徐々にフォロワーが増えていきます。フォロワーの動きを見ていると、どのような理由で自社のアカウントの画像をピンしてくれたのか、ボード名などである程度予測を立てることが出来ます。

効果的なボード構成例：

業界別Pinterest活用戦略

ファッション・美容業界

成功事例：ユニクロ プロフィール文やボードタイトルは英語で記載されていて、海外向けに運用。商品ごとにピンを作成し、ECサイトへ誘導している。

戦略のポイント：

• スタイリング提案でライフスタイルを提示
• シーズンカラーとトレンドの組み合わせ
• コーディネート全体を見せる工夫

インテリア・雑貨業界

成功事例：北欧、暮らしの道具店 全体的に統一した世界観が閲覧数増加のポイント。1,560件のボードがあり、世界観やカラー、商品カテゴリごとに分類されています。

戦略のポイント：

• 空間全体のコーディネート提案
• 季節感を取り入れたスタイリング
• ユーザー投稿写真の効果的活用

料理・フード業界

成功事例：Tasty Japan 料理やシーンごとに豊富にボード作成を行っており、「つい閲覧してしまう」設計になっています。

戦略のポイント：

• 完成品だけでなく調理過程も掲載
• 季節の食材を活用したレシピ提案
• 見た目の美しさを重視した撮影

Pinterest広告活用の実践術

2022年6月から日本解禁の「Pinterest アド」

通常の投稿に近しい形で配信される広告らしくない広告は「Pinterestアド」と言い、画像や動画などを用いて様々なクリエイティブで配信可能です。

3つのキャンペーン目的：

1. 認知度を高める：ブランド認知度向上
2. 比較検討を促す：コンバージョン増加への橋渡し
3. コンバージョン数を増やす：直接的な売上貢献

EC事業者必見の機能強化

プロダクトピン機能 ECサイトと連携をすると、サイトで掲載している商品が、「プロダクトピン」として自動で作成されます。商品情報（商品名、説明文、価格、在庫状況）が表示され、1日に1回データが更新されるため、自動的にサイトの最新情報が反映されます。

ショップタブ機能 プロフィールの下に表示され、購入可能な商品のピンの一覧が表示される機能です。Pinterest上で、どんな商品があるか一覧で見ることができます。

Pinterest Analytics活用による継続改善

重要指標の分析方法

Pinterest Analyticsでは、自分が作成したピンやボードなどをどれくらい見られたかなど分析できるツールです。

重要な分析指標：

• インプレッション数：ピンがピンタレスト上で表示された合計回数
• エンゲージメント数：保存やクリックなど、ピンに対する反応された合計回数
• ピンクリック数：他のユーザーがピンをクリックした合計回数
• アウトバウンドクリック数：ピンに付けたリンク先URLをクリックした合計回数

データドリブンな運用改善

私がクライアント企業で実践している分析フロー：

週次チェック項目

• 高エンゲージメントピンの共通要素分析
• 保存率の高いボードの特徴把握
• クリック率の向上要因の特定

月次改善アクション

• 成功パターンの横展開
• 新しいトレンドキーワードの取り込み
• ボード構成の最適化

2025年に押さえるべきPinterest運用のポイント

SEO効果の最大化

成功している企業がPinterestを使っているもう一つの理由が、SEOに対して非常に強い力を持っていることが挙げられます。実際に「ハロウィン デザイン ぴったり フォント」で調べた際、Pinterestのピンが1位、元記事が6位という結果も確認されています。

SEO最適化のポイント：

• ピンのタイトルにキーワードを含める
• 説明文で検索意図に対応した内容を記載
• ボード名を検索されやすいキーワードで設定
• ピンの代替テキスト（Alt Text）の最適化

競合他社との差別化戦略

日本でPinterestを活用している企業はまだ少ないですが、企業がPinterestを活用するメリットは多くあります。活用している日本企業が少ない今、マーケティング手法として他社と差別化がはかれるのも、メリットの一つです。

先行者利益を獲得する方法：

• 業界内でのPinterest活用の先駆けとなる
• 競合が参入する前にブランドポジションを確立
• ユーザーベースが拡大する成長フェーズでの参入

Pinterest×他SNSの統合マーケティング戦略

クロスプラットフォーム活用の最適化

Pinterestを単体で運用するよりも、他のSNSとの連携を図ることで、マーケティング全体の成果を向上させることが可能です。

効果的な連携パターン：

Instagram→Pinterestの流れ

• Instagram：リアルタイムな商品紹介
• Pinterest：詳細な商品情報とライフスタイル提案

Pinterest→自社サイトの導線

• Pinterest：興味喚起とブランド認知
• 自社サイト：詳細情報提供と購入完了

YouTube→Pinterestの連携

• YouTube：ハウツー動画やブランドストーリー
• Pinterest：動画のキーシーンを画像化して拡散

Pinterest集客で避けるべき5つの落とし穴

1. 商品カタログ的な運用の罠

単純に商品画像をアップロードするだけでは、Pinterestの真価を活かせません。ユーザーは具体的なライフスタイル提案やアイデアを求めています。

2. 一貫性のないブランド表現

Pinterest上でのブランド表現がバラバラだと、ユーザーに混乱を与えてしまいます。色調、撮影スタイル、世界観の統一が重要です。

3. ターゲット設定の曖昧さ

「みんなに響くコンテンツ」を作ろうとすると、結果的に誰にも響かないコンテンツになってしまいます。明確なペルソナ設定が成功の鍵です。

4. 短期的な成果への固執

Pinterestは資産型のプラットフォームです。投稿してすぐに結果を求めるのではなく、中長期的な視点での運用が必要です。

5. トレンドへの無計画な追随

Pinterest Predictsのトレンドは有用ですが、自社ブランドとの整合性を無視した追随は逆効果になります。

まとめ：Pinterest集客術成功への道筋

2025年、Pinterestは日本企業にとって最後のブルーオーシャンとも言えるプラットフォームです。世界4.5億人が使う「Pinterest」をビジネスで活用するメリット＆ソーシャルメディアと違う特徴を理解し、戦略的に活用することで、大きな成果を期待できます。

成功のための3つの重要なポイント：

1. ビジュアル思考でのコンテンツ戦略 商品そのものではなく、商品のある生活・使用シーンを提案する
2. データドリブンな継続改善 Pinterest Analyticsを活用した定期的な戦略見直しとコンテンツ最適化
3. 長期的な視点での資産構築 一度の投稿が長く活躍する、資産型のコンテンツ運用を意識

Pinterestからの流入ユーザーの行動は、「Discover（発見）→Save（保存）→Do（行動）」の3段階で構成されています。特に「Do」のアクションにつながりやすい点が最大の特徴です。

この特性を理解し、ユーザーの購買意欲を刺激するビジュアルコンテンツを継続的に発信することで、従来のSEOやコンテンツマーケティングでは達成できない新しい集客基盤を構築できるはずです。

2025年こそ、Pinterestの真価をビジネスで実感していただける年になるでしょう。まずは無料のビジネスアカウント作成から始めて、自社にとって最適な活用方法を見つけていきましょう。

ABOUT ME

松本大輔

LIXILで磨いた「クオリティーファースト」の哲学とAIの可能性への情熱を兼ね備えた経営者。2022年の転身を経て、2025年1月にRe-BIRTH株式会社を創設。CEOとして革新的AIソリューション開発に取り組む一方、Re-HERO社COOとColorful School DAO代表も兼任。マーケティング、NFT、AIを融合した独自モデルで競合を凌駕し、「生み出す」と「復活させる」という使命のもと、新たな価値創造に挑戦している。

著書：
・AI共存時代の人間革命
・YouTube成功戦略ガイド
・SNS完全攻略ガイド
・AI活用術