OpenAI の Codex CLI は、ターミナルに常駐してコードを読み・書き・実行してくれる軽量なコーディングエージェントです。本記事では Codex CLI の使い方を、インストールでつまずきやすい点・3つの承認モード・サンドボックスの罠・Claude Code との違いまで、実際に動かした手順ベースで解説します。
Codex CLIとは?ターミナル常駐のコーディングエージェント
Codex CLI は、エディタではなくターミナル上で動くエージェント型のコーディング支援ツールです。自然言語で「このバグを直して」「テストを追加して」と頼むと、Codex がリポジトリ内のファイルを読み、必要な編集を提案・適用し、コマンドの実行まで行います。GitHub 上でも「ターミナルで動く軽量コーディングエージェント」と説明されています。
インストール:パッケージ名の罠に注意
npm でグローバルインストールします。Node.js は 18 以上(Windows では 22 推奨)が必要です。
npm install -g @openai/codexここで最も多い失敗が、パッケージ名を間違えることです。次のように打つと別物(あるいは存在しないパッケージ)を取りに行って失敗します。
# ❌ よくある間違い
npm install -g codex
# ✅ 正しい
npm install -g @openai/codex前提条件を整理します。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| Node.js | 18以上(Windowsは22推奨) |
| パッケージ | @openai/codex(スコープ付き) |
| アカウント | OpenAI APIアカウント(ChatGPT Plus/Proに付属) |
初期設定:codex auth で認証する
インストール後、認証を行います。
codex authOpenAI の API キーで認証します。ChatGPT Plus / Pro のサブスクリプションがあれば、その枠で利用できます。認証が済めば、リポジトリのディレクトリで codex と打つだけで対話が始まります。
3つの承認モードを理解する
Codex CLI は「どこまで自動で実行してよいか」を承認モードで制御できます。作業の安全度に応じて選びます。
| モード | できること | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Read-only | 読み取り・助言のみ。編集や実行はしない | まず相談したい・本番に近い環境 |
| Auto(既定) | 作業ディレクトリ内なら読み・編集・実行。範囲外は都度確認 | 通常の開発作業 |
| Full Access | ネットワークアクセス含め広い自律権限 | 信頼できる隔離環境での一括作業 |
迷ったら既定の Auto で始め、慣れてきたら用途で切り替えるのが安全です。
つまずいた罠:サンドボックスでnpm installが失敗する
Codex CLI はコマンド実行時にサンドボックスでネットワークアクセスを遮断します(特に Windows は AppContainer ベースで書き込み・通信を制限)。このため、エージェントに npm install を実行させようとすると、ネットワークが塞がれて失敗することがあります。
解決策はシンプルで、依存パッケージは Codex を呼ぶ前に自分でインストールしておくことです。
# 先に依存を入れてから
npm install
# そのあとで codex を起動して作業を任せる
codex「ネットワークが要る作業は事前に済ませ、Codex にはオフラインで完結する編集・実行を任せる」と覚えておくと詰まりません。
Claude Codeとの違い:どう使い分けるか
Codex CLI と Claude Code はどちらも「ターミナルで動くエージェント」ですが、得意領域が異なります。
| 観点 | Codex CLI | Claude Code |
|---|---|---|
| モデル | OpenAI系 | Anthropic Claude系 |
| 権限制御 | 承認モード(Read-only/Auto/Full)+サンドボックス | ツール許可・権限モード |
| 役割分担 | 単体の作業エージェント寄り | サブエージェントをファイルで定義し並列運用しやすい |
| 拡張 | CLIツール連携 | CLAUDE.md / MCP / hooks で拡張 |
単体タスクをサッと回すなら Codex CLI、役割を分けて並列で大きめの作業を進めるなら Claude Code、と両方を併用するのが実用的です。同じ作業を両者に投げて結果を比べると、それぞれの癖も見えてきます。
まとめ
Codex CLI は npm install -g @openai/codex でインストールし、codex auth で認証すればすぐ使えます。ポイントはパッケージ名(スコープ付き)・承認モードの選択・サンドボックスのネットワーク制限の3つ。まずは Auto モードで小さなタスクから任せ、依存インストールは事前に済ませる運用に慣れていきましょう。





