VOICEVOXを商用で使うには|クレジットとキャラクター規約の確認手順

VOICEVOXのソフトウェア利用規約は、商用・非商用を問わず利用できるとしています。ただし、生成した音声には各音声ライブラリの規約が適用され、クレジット表記も必要です。商用の動画や受託制作で使う前に、使用する声と用途を決め、その規約まで確認してください。[1]

この記事は公式規約と操作説明を確認して利用準備を進めるための案内です。すべてのキャラクター、用途、配布方法について利用可能と判断するものではありません。音声の生成や商用作品の公開、個別案件の許諾確認は実施していません。

ソフトウェアと音声ライブラリの規約を分ける

公式のソフトウェア利用規約は作成した音声を利用するときに各音声ライブラリの規約へ従うことを求めています。また、VOICEVOXを利用したことが分かるクレジットが必要だと明記しています。[1]

公式サイトも商用・非商用を問わず無料とする説明に、各キャラクターの利用規約を参照する注記を付けています。[2] ソフトが無料であることを、すべての用途の許諾へ置き換えません。キャラクターの画像も使う場合は、音声と同じ条件だと推測せず、その素材の利用条件も確認します。

使う声と商用の用途を先に決める

公式サイトのキャラクター一覧から、使う声のページと利用規約を確認します。[2] 一つの動画に複数の声を使うなら、使用するすべてのライブラリを対象にします。別のキャラクターで確認した内容を、そのまま転用しないでください。

確認する項目記録する内容
使用する声キャラクター・音声ライブラリの名称
用途広告、動画、受託制作など実際の使い方
参照する規約ソフトウェア規約と各音声ライブラリの規約
表記必要なクレジットの内容と置く場所
未確認用途や配布方法について確認が必要な点

使う声、用途、規約、表記を一組で残します。規約で判断できない用途は、公開する前に権利者の案内する窓口へ確認してください。本記事の確認表だけで、個別案件の許可が取れたことにはなりません。

公式手順で入力・再生・書き出しを進める

公式の使い方では、キャラクターアイコンの右の欄へ文章を入力し、確定後に読みとアクセントを確認して、再生する流れを説明しています。左のアイコンからキャラクターを変更できます。[3]

読みが意図と違う場合は、読みやアクセントを修正します。話速などの調整も、公式手順を見ながら進めます。文章を完成させてから、ファイルメニューの「音声書き出し」でWAVファイルを書き出します。[3]

書き出した音声を実際に聴いて確認してください。固有名詞、数字、文末、間が意図どおりかを確かめます。公式手順の存在と、自分の作品の音声が正しくできた結果は別です。本記事では実機試験をしていません。

クレジットを作品の準備項目に入れる

ソフトウェア規約はVOICEVOXを利用したことが分かる表記を求めています。[1] それに加えて、使用する音声ライブラリの規約で必要な表記を確認してください。概要欄など、公開先で実際に読める場所へ入っているかも確認します。

表記を組み立てる際の確認用ひな形:VOICEVOX:使用した音声ライブラリ名

このひな形はすべてのライブラリで通用する公式の確定表記ではありません。実際の名称へ置き換え、規約の指定へ合わせます。クレジットを付ければ、規約外の用途も使えるとは考えません。

納品先にも利用条件を伝える

ソフトウェア規約には、作成した音声の利用を他者へ許諾する場合の条件も記載されています。[1] 受託制作では、使ったライブラリ、参照した規約、必要な表記を納品先へ伝える準備をします。自分が確認した用途と、納品先が予定する使い方が違わないかも確かめてください。

編集用プロジェクトを残す場合、公式説明では拡張子.vvprojのプロジェクトファイルにテキストや調整結果を保存できるとされています。[3] 音声の納品と、プロジェクトやソフトウェアの配布を同じ扱いにはしません。

使う声の規約とクレジットを確認し、用途に合う形で利用します。公開直前には、作品で実際に使った声、表記、規約を照合してください。不明な権利条件が残る部分は、権利者や案件の確認担当へ判断を引き継ぎます。

参考資料

[1] VOICEVOXソフトウェア利用規約。商用・非商用、音声ライブラリ規約、第三者への許諾、クレジットの条項を参照。

[2] VOICEVOX公式サイト。キャラクター一覧と、各キャラクター規約を参照する注記を確認。

[3] VOICEVOX公式:使い方。入力、再生、読みの修正、音声書き出し、プロジェクト保存の説明を参照。

資料確認日:2026年10月27日。個別キャラクターの全規約を網羅した法的判断ではありません。生成・試聴・書き出しの実機検証は未実施です。

著者について

松本大輔

Re-BIRTH株式会社 代表取締役社長。

著書