生成AIのオンライン講座をどう比べる?目的・前提知識・費用の確認方法

生成AIのオンライン講座は、仕事で使う基礎を学ぶのか、AIアプリを開発するのかで選び方が変わります。ここでは公式情報を確認できたGoogle AI EssentialsとMicrosoft Learnの学習パスを比べ、OpenAI Academyも学習の入口として紹介します。受講体験による順位付けではありません。

記載内容は公開された公式案内に基づきます。講座の受講、課題の実施、認定証の取得はしていません。就職、収入、一定時間での習熟を保証する比較でもありません。

仕事の基礎と開発の学習を分ける

Google AI Essentialsは、経験不要・自分のペースで学べるオンラインコースとして案内されています。AI入門、プロンプト、責任あるAI利用などの内容を含みます。[1] まず日々の作業でAIを使う基礎を学びたい場合の候補です。

Microsoft Learnで今回確認した学習パスは、「AzureでAIアプリケーションとエージェントを始める」です。AIエンジニアや開発者を対象として、Microsoft Foundryを使ったAIの利用を扱っています。[2] どちらも生成AIの講座だから、同じ前提で選べるとは考えません。

公式情報を同じ項目で並べる

比較項目Google AI EssentialsMicrosoft Learnの今回の学習パス
主な方向日々の仕事で生成AIを活用する基礎Azure上でAIアプリやエージェントを使う開発
案内上の対象技術的経験がなくても始められるAIエンジニア、開発者
内容の例AI入門、プロンプト、責任あるAI利用生成AIとエージェント、テキスト分析、画像や情報抽出
進め方Courseraの自習型コースMicrosoft Learn上のモジュール型学習パス
確認した構成5つのモジュール7つのモジュール

表は確認時点の公式案内を整理したもので、内容をすべて受講して採点した結果ではありません。自分が作りたい成果物と、講座で扱う作業が合うかを見てください。

料金は受講先で最終確認する

Googleの日本向け公式ページは、最初の7日間の無料トライアル後、月額49米ドルのサブスクリプション料金がかかると説明しています。一方、現地通貨での正確な料金はCourseraで登録オプションを確認するよう案内しています。[1]

月額、支払う期間、利用する環境の費用を分けて確認します。申込画面の通貨、更新条件、終了する方法も読みます。受講料援助の案内がある場合も、現在の対象条件や枠を確認し、誰でも無料と説明しないようにします。

Microsoft Learnの学習資料を読むこと、Azure等の演習環境を使うこと、資格試験を受けることも別の費用項目です。本稿では、そのすべてを無料と判定していません。実際に行う演習や申込みの条件を確認してください。

職種別の入口も使って内容を探す

OpenAI Academyの公式入口は、業務でAIを使う人、開発者、リーダー、教育分野などに分けて学習を案内しています。[3] 何を学ぶべきか迷う場合に、自分の役割から内容を探す入口として使えます。

これは、Googleのコースと同じ料金・修了条件の講座があるという意味ではありません。学習サイトの名前だけで、認定証や指導の有無を決めません。個々のコースやイベントで、言語、開催形式、利用条件を確認してください。

修了条件と学びたい内容を照合する

Google AI Essentialsは、コース修了後に認定証が発行されると公式ページで説明しています。[1] ただし、認定証の取得と、自分の業務を独力で進められることは別です。資格名や修了表示を、能力や収入の保証へ広げないようにします。

講座を選ぶ前に、例えば「元の資料と照合して要約を直せる」「指定した形式で出力させられる」など、自分が確認したい作業を書きます。内容に対応する演習があるかを公式カリキュラムで探してください。

目的に合う内容と前提知識を先に比べ、費用と条件を確認して選びます。宣伝上の効果や受講者の声を、そのまま自分の成果予測には使いません。受講後に何を作り、どう確かめるかまで考えて選ぶと、講座の役割を整理しやすくなります。

参考資料

[1] Google AI Essentials公式案内。対象、構成、学習形式、料金、認定証の説明を参照。決済条件は申込時に再確認してください。

[2] Microsoft Learn:AzureでAIアプリケーションとエージェントを始める。確認時点の題名、対象、7モジュールの内容を参照。

[3] OpenAI Academy。職種別の学習案内とコースへの入口を参照。

資料確認日:2026年10月28日。受講、登録、支払い、技能や経済効果の実測は行っていません。

著者について

松本大輔

Re-BIRTH株式会社 代表取締役社長。

著書